連邦裁判所は、医療大麻を処方されている患者に一度に一キロの医療大麻を所持する権利を認め、150グラムの規制上限は彼の憲法上の権利を侵害していると裁定しました。
医師から100グラムの服用を許可されているAllan Harris氏は、150グラムという制限が旅行の妨げにもなると主張した。また、金銭的にもかなりのコストがかかったという。
この上限のせいで、郵送されてくる医療大麻を受け取る為に、彼は1日半以上も家を離れることができず、送料の安い大容量配送ではなく、少量配送にて数多く荷物を受け取らねばならず、高額な送料を負担しなければならなくなってしまった。
Henry Brown判事は金曜日に出された判決の中で、Harris氏の権利が侵害されたと述べました。「事実上、Harris氏は自宅軟禁状態に置かれているが、それは彼の現状で明らかになった。累積総所有限度が不適切に低いことのみが原因である。」と彼は言った。
この判決は、Harris氏がいつでも10日間、つまり一キロの医療大麻の供給を受けられるようにするための免責を与えた。
Brown判事によると、Harris氏が消費を許されている量は「非常に多く」、合計で月に三キロほどになるという。判決によると、Harris氏は病気の性質や、なぜこれほど大量の医療大麻が必要なのかについては言及しなかったが、Brown判事は、健康上のニーズを満たすのに必要な量は「裁判所ではなく処方する医療専門家が決めることです。」と述べた。
大麻に関する活動家のJodie Emery氏によると、100グラムで約200本のジョイントが作る事が出来ると言う。Emery氏は、医療大麻の所持や輸送に制限を設けるべきではないと考えている。
■不当な侵害を受け続ける医療大麻 ■
「医療大麻は何十年も前から政府の不当な侵害を受け続け、患者が有害で不当な大麻禁止法からの保護を受けられるのは裁判所での判決だけだ。」と彼女は言った。
Jürgen Rehm博士は、中毒と精神衛生センターの上級科学者です。同氏によると、患者に10日間の投薬を許可することには何の問題もないが、連邦政府は規制を再検討し、「医療大麻についても、他の薬物と同様の調査を始めるべきだ。」と言った。
「現在、医療大麻に関する法律は混乱している。」と彼は言った。
「今回のケースでは医療大麻の量は非常に多いように思われますが、これを除けば、どの薬剤でも10日分の供給を許すことは問題になりません。カナダではこのようなケースはほとんどないと思いますので、問題ないと思います。」
トロントを拠点に大麻訴訟を専門とする弁護士、Jack Lloyd氏は、所持の制限は「任意である。」と述べた。
彼は、連邦裁判所の好意的な判決には満足しているが、持病のある人に優遇処置を求めたいと付け加えた。
「この問題が発生するたびに訴訟を起こすことは、その事から影響を受ける人々を疲弊させることになる。その多くは慢性的な病気にかかっており、特に長い訴訟手続きを経る必要がある場合には、あまりにも患者の負担が重過ぎる。」と彼は言った。
カナダ保健省の広報担当者はこの判決についてコメントせず、「大麻法とその規則に基づくすべての公共の所有と出荷の制限は引き続き有効である。」とだけ述べた。
規則外の所持、製造、流通、販売は、違反切符から14年の懲役までの刑事罰につながる可能性がある。
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